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迎えた犬との最初の1週間|安心できる準備
急いで仲良くならなくて大丈夫。静かな居場所を整え、食事・排泄・体調を観察することから始めます。
新しい家への反応は一頭ずつ違います。隠れる犬も、自分から探索する犬もいます。繁殖引退犬だからと一括りにせず、それまでの生活と苦手なことを掲載者に聞いておきましょう。
はじめてのおうち 編集 · 更新
この記事の要点
- 最初の1週間は、仲良くなることより、安全に過ごせる居場所と体調の観察を優先します。
- 逸走防止と所有明示は法律上の努力義務。脱走対策に加え、迷子札とマイクロチップの登録で備えます。
- 食べない・ぐったりしているときは早めに獣医師へ。マイクロチップと市区町村の手続きには30日以内の期限があります。

最初の1週間で、いちばん大切なことは?
犬が安全に過ごせることと、体調の変化に早く気づくことです。仲良くなることを急ぐ必要はありません。英国の動物福祉団体RSPCAは、犬が怖いと感じたときに逃げ込める安全な隠れ場所を、いつでも使えるようにしておくことを勧めています。
迎える前に、何を用意すればいい?
- 落ち着いて休める場所と、水・食事・トイレの場所を決める。
- 玄関、窓、ベランダ、庭からの脱走を防ぐ。家族で扉の開け方を共有する。
- 迷子札など、飼い主の連絡先が分かるもの。マイクロチップの登録証明書の受け取り。
- 食べ慣れたフード、服薬、診療記録、掲載者と動物病院の連絡先を確認する。
脱走や迷子には、どう備える?
出入口の管理と、飼い主が分かる目印の両方で備えます。動物愛護管理法は、飼い主に、動物の逸走(逃げ出すこと)を防ぐ措置と、自分の動物だと分かるようにする措置(所有明示)に努めるよう定めています(第7条第3項・第6項)。環境省のパンフレットは、所有明示の例として迷子札やマイクロチップを挙げています。
マイクロチップは、保護されたときに専用のリーダーで番号を読み取り、登録された飼い主の情報を調べる仕組みです。GPSのように居場所が分かるものではありません。登録サイトのよくある質問では、迷子になったときは動物愛護センター等に届け出ることが勧められています。届け出先はお住まいの自治体で確認してください。
触れ合いは、どう進めればいい?
無理に抱き上げたり、隠れた場所から引き出したりせず、犬が距離を取れるようにします。来客や大きな音を控え、休む時間を確保しましょう。触れる期間や回数を一律に決める必要はありません。
RSPCAは、しつけでは叱ったり罰したりせず、ほめて教えることを勧めています。怖がっていたり苦しんでいたりする犬は、望ましくない行動をとりやすいとも説明しています。家族の接し方をそろえることも大切です。
ごはんを食べないときは、どうする?
食べた量、水分、排泄、元気の変化を記録し、食べない場合は早めに獣医師へ相談してください。米国の動物病院グループVCAは、食欲の低下はストレスや生活の変化でも起こる一方、病気のサインのこともあるため、軽く考えないよう説明しています。
ぐったりしている、呼吸が苦しそうなどの異常があるときは、様子見を続けず動物病院に連絡しましょう。
災害や、もしものときに備えて何をしておく?
迎えて間もない時期から、少しずつ準備しておきます。環境省のパンフレットは、災害時はペットと一緒に避難する「同行避難」が基本だとしています。そのうえで、ケージやクレートでおとなしく過ごせるようにしておくこと、家族以外の人に触られても平気なように慣らしておくことを勧めています。
飼い主の急な病気やけがで世話ができなくなることもあります。同じパンフレットは、一時的に世話をしてくれる人や、万一のときに引き受けてくれる人を探しておくことも必要だとしています。
迎えてから30日以内に、どんな手続きがある?
主に次の3つです。いずれも法令で「30日以内」の期限があります。最初の1週間のうちに書類をそろえておくと慌てずにすみます。
- マイクロチップ:環境省の制度に登録済みの犬を登録証明書とともに譲り受けた場合、取得した日から30日を経過する日までに所有者の変更登録(動物愛護管理法第39条の6)。
- 市区町村:すでに登録されている犬の所有者が変わったときは、新しい所有者が30日以内に届出(狂犬病予防法第4条第5項)。特例制度に参加する市区町村では、マイクロチップの登録で届出があったとみなされる場合があります。
- 狂犬病予防注射:生後91日以上で、前回の接種が3月2日(1〜5月に迎えた場合は前年の3月2日)より前、または接種したか分からない犬を迎えた場合、迎えた日から30日以内(狂犬病予防法施行規則第11条第2項)。接種の時期は獣医師に相談します。
よくある質問
Q. 隠れて出てこないときは、引き出したほうがいいですか? A. 無理に引き出さないでください。怖いときに逃げ込める安全な場所があることは大切です。ただし、食事・排泄・元気の様子に異常があるときは獣医師に相談しましょう。
Q. マイクロチップが入っていれば、迷子になっても居場所が分かりますか? A. 分かりません。マイクロチップは電波を出し続けるものではなく、保護されたときに番号を読み取る仕組みです。脱走対策と迷子札もあわせて準備しましょう。
「最初の1週間」は準備を考える区切りです。1週間待てば受診してよい、必ず慣れる、という意味ではありません。
参考にした公式情報・資料
上記更新日に確認。一般的な準備の案内として編集しています。個別の診療・手続きは獣医師や公式窓口にご確認ください。
- RSPCA|Understanding Your Dog's Behaviour ↗
- VCA Animal Hospitals|Anorexia in Dogs ↗
- e-Gov 法令検索|動物の愛護及び管理に関する法律 ↗
- 環境省|飼う前も、飼ってからも考えよう(パンフレット) ↗
- 環境省|私たちがつくるペットとのこれから(パンフレット) ↗
- 犬と猫のマイクロチップ情報登録|環境省(指定登録機関のサイト) ↗
- 犬と猫のマイクロチップ情報登録|よくある質問 ↗
- e-Gov 法令検索|狂犬病予防法 ↗
- e-Gov 法令検索|狂犬病予防法施行規則 ↗
読むことから、迎える準備へ。
暮らしに合う準備と、費用の考え方を確認できます。まだ迎えると決めていなくても大丈夫です。
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