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犬の里親になるには?条件・費用・流れ
犬の里親になるには、譲渡元の条件と費用の内訳を確かめ、面会などを経て迎えます。条件の理由と、無料の募集で確認したいこともまとめました。
犬の里親になる道は一つではありません。自治体の動物愛護センター、保護団体、繁殖を終えた犬や大きくなった子犬を譲り渡す事業者など、相手によって条件・費用・手続きが違います。まず「誰から迎えるのか」を確かめるところから始めましょう。
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この記事の要点
- 犬の里親になる条件は譲渡元ごとに違い、全国共通の基準はありません。条件の理由を尋ねて相談しましょう。
- 譲渡費用は内訳(医療実費かそれ以外か)を確かめ、迎えたあとの年間費用とは分けて考えます。
- 流れは質問→申込→見学→対面説明→トライアル→譲渡→登録手続き。変更登録と届出はいずれも30日以内です。

犬の里親になるには、どんな条件がある?
条件は譲渡元ごとに決められていて、全国共通の基準はありません。一例として、東京都動物愛護相談センターは次の条件を公開しています。
- 都内に住む20歳以上60歳以下の方
- 現在、犬や猫を飼っていない
- 家族に動物アレルギーの人がいない
- 家族全員が飼うことに同意している
- 最期まで責任を持って飼い続けられる
- 経済的、時間的に余裕がある
- 不妊去勢手術を確実に実施できる
- 集合住宅・賃貸住宅では、規約などで飼育が認められている
同センターでは、あわせて譲渡事前講習会の受講が必要です。環境省のパンフレットも、譲渡までの流れや必要な書類、条件は自治体や動物保護団体でそれぞれ異なると説明しています。
条件が厳しいのはなぜ?ゆるい所を探してもいい?
多くの条件は、犬がこの先ずっと安心して暮らせるかを確かめるためのものです。環境省のパンフレットは、住居形態や家族構成、1日の在宅時間などを慎重に聞き取ることで、その生活環境に合った年齢や性格の動物を迎えられると説明しています。
条件がゆるいこと自体は悪いことではありません。ただ、条件の厳しさで選ぶより、その犬の情報をどこまで説明してくれるか、迎えたあとに相談できるかで比べるほうが、あとで困りにくくなります。条件に合わなかったときは理由を尋ね、別の犬や譲渡元も検討しましょう。
保護犬の譲渡費用の相場は?何に払うお金?
全国一律の相場はありません。金額より先に内訳を確かめましょう。環境省のパンフレットは、譲渡であっても、それまでの飼養費用やワクチン代などを請求される場合があるため、事前に確認するよう呼びかけています。
自治体では無料のこともあります。環境省がまとめた手数料の一覧(令和6年3月31日現在)では、東京都の犬の譲渡手数料(一般)は0円でした。ただし、譲渡の条件に不妊去勢手術があれば、その費用は別にかかることがあります。
このサイトの募集では、費用を「医療実費(A)」と「それ以外(B)」に分けて表示しています。Bが1円でも入ると、表示は「販売」に切り替わります。何の費用なのかを、領収書や診療記録と照らし合わせて確かめてください。
譲渡費用のほかに、お金はどれくらいかかる?
迎えたあとの費用は、譲渡費用とは別に毎年かかります。アニコム損保の「2025最新版 ペットにかける年間支出調査」では、犬1頭に1年間にかけた費用は413,416円、そのうち治療費は89,120円でした。同社の保険契約者へのアンケートにもとづく、全年齢の平均です。
「無料」の募集でも、食事・予防・通院の費用はかかります。年齢や持病で医療費は大きく変わるため、診療記録を動物病院に見せて相談しておくと準備しやすくなります。詳しくは「シニア犬の費用」の記事で説明しています。
「無料」の募集や掲示板の里親募集は、何に気をつける?
無料の募集が悪いわけではありませんが、情報が少ないまま決めてしまいやすい面があります。ジモティーのような個人どうしの掲示板やSNSで募集を見つけたときも、次の点を確かめましょう。
- 譲り渡す人が、その犬の所有者本人か。
- 相手が事業者なら、第一種動物取扱業の登録番号。
- 年齢、病歴、ワクチンの接種状況、不妊去勢の有無。記録で分かることと、分からないこと。
- マイクロチップが登録されているか。登録済みの犬は、登録証明書とともに譲り渡すことが法律で定められています(動物愛護管理法第39条の5第9項)。
- 会う前の送金や、急いで決めることを求められていないか。
- 迎えたあとに困ったときの相談先と、返すことになった場合の扱い。
事業者から迎えるとき、法律で決まっていることは?
犬を販売する第一種動物取扱業者は、あらかじめ事業所で、買おうとする人にその犬の現在の状態を直接見せ、対面で書面などを使って情報を提供しなければなりません(動物愛護管理法第21条の4)。提供する情報には、生年月日、繁殖を行った者の氏名または名称、病歴やワクチンの接種状況などが含まれます(同法施行規則第8条の2)。
事業者のもとで繁殖を終えた犬や大きくなった子犬は、保護された犬ではありません。呼び方ではなく、相手の登録と費用の内訳で確かめましょう。
申し込みから迎えるまでの流れは?
一般的には次の順で進みます。細かな手順や期間は譲渡元ごとに違います。
- 質問:募集を読み、分からない点を掲載者に尋ねる。
- 申し込み:暮らし、家族、住まいについての質問に答える。
- 見学・面会:犬に会い、様子と記録を確かめる。
- 対面での説明:健康状態、飼い方、費用、契約内容を聞く。
- トライアル:試しに一緒に暮らす期間を設けている譲渡元もあります。
- 譲渡:契約書と書類を受け取る。
- 登録手続き:マイクロチップの変更登録と、市区町村への届出をする。
環境省のパンフレットは、トライアル期間を設けている場合があり、相性や性格を観察できると説明しています。
迎えたあとの手続きは?
マイクロチップが登録された犬を登録証明書とともに譲り受けたら、取得した日から30日を経過する日までに変更登録を受けます(動物愛護管理法第39条の6)。市区町村に登録済みの犬の所有者が変わったときは、新しい所有者が30日以内に届け出ます(狂犬病予防法第4条第5項)。
よくある質問
Q. 一人暮らしや60代でも、犬の里親になれますか? A. 譲渡元の条件によります。東京都動物愛護相談センターのように年齢の上限を設けている所もあれば、そうでない所もあります。もしものときに犬を託せる人など、備えを具体的に伝えて相談しましょう。
Q. 里親になるお金は、全部でいくら用意すればいいですか? A. 一律の金額はありません。譲渡時の費用の内訳と、迎えたあとの年間の費用を分けて見積もり、予定外の治療に備える余裕も考えておきましょう。
Q. 条件に合わず、断られてしまいました。 A. 条件は、その犬と家庭の組み合わせを考えて決められています。理由を尋ね、住まいや留守番時間が合う別の犬や譲渡元を探してみてください。
この記事は一般的な案内です。条件や費用は譲渡元によって違います。このサイトは、里親になれるかどうかを判断しません。法令と数字は2026年9月に確認したものです。
参考にした公式情報・資料
上記更新日に確認。一般的な準備の案内として編集しています。個別の診療・手続きは獣医師や公式窓口にご確認ください。
- 東京都動物愛護相談センター|東京都動物愛護相談センターから譲渡を受けるには ↗
- 環境省|飼う前も、飼ってからも考えよう(パンフレット) ↗
- 環境省|動物愛護管理行政事務提要(令和6年度版)犬・猫の引取り等手数料及び不妊・去勢手術助成金 ↗
- アニコム損保|2025最新版 ペットにかける年間支出調査 ↗
- e-Gov 法令検索|動物の愛護及び管理に関する法律 ↗
- e-Gov 法令検索|動物の愛護及び管理に関する法律施行規則 ↗
- e-Gov 法令検索|狂犬病予防法 ↗
読むことから、迎える準備へ。
暮らしに合う準備と、費用の考え方を確認できます。まだ迎えると決めていなくても大丈夫です。
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