07使役犬たちの、その後
引退盲導犬を家族に迎えるには|相談先と違い
引退犬とキャリアチェンジ犬は異なります。受け入れの条件や募集状況は、活動している協会の公式窓口で確認しましょう。
盲導犬としての役割を終えた犬の暮らしには、引退犬を受け入れるボランティア家庭などの選択肢があります。この記事では、日本盲導犬協会が公開している情報をもとに、引退犬とキャリアチェンジ犬の違い、受け入れの条件と流れを紹介します。
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この記事の要点
- 盲導犬は10歳前後で引退し、日本盲導犬協会では引退犬飼育ボランティアの家庭などで余生を過ごします。
- 同協会の引退犬は「飼育の委託」で、譲渡のキャリアチェンジ犬(盲導犬に適さないと判断された主に1〜2歳の犬)とは別の制度です。
- 条件や待機期間は団体ごとに違います。国の一覧には11の法人が載っており、募集の有無は各団体の公式案内で確認します。

盲導犬は、何歳で引退する?
日本盲導犬協会によると、10歳前後です。盲導犬は2歳前後でデビューすることが多く、活動期間は約8年です。同協会は、10歳は人間でいえば60歳くらいでまだ元気な年齢で、少し早めに引退すると説明しています。
引退した盲導犬は、どこで暮らす?
同協会の説明では、引退した犬は「引退犬飼育ボランティア」の家庭で余生を過ごします。協会の施設「盲導犬の里 富士ハーネス」の引退犬用の部屋で過ごす犬もいます。
同協会の引退犬飼育ボランティアは、犬を「預かる」しくみです。トライアルのあとに飼育委託契約を結び、犬を第三者に譲渡することはできません。一般的な譲渡とは仕組みが違う点を知っておきましょう。
引退犬とキャリアチェンジ犬は、何が違う?
引退犬は、盲導犬として働いたあとに引退した犬です。キャリアチェンジ犬は、訓練を受けたものの盲導犬には適さないと判断された犬を指します。理由には、動物や人を怖がる、警戒して吠える、身体の健康面で基準を満たさなかった、などがあります。
日本盲導犬協会では、キャリアチェンジ犬は主に1〜2歳の犬を紹介し、トライアルを経て譲渡契約を結びます。引退犬は高齢で、委託という形です。同じ募集と考えず、どの制度への申し込みかを確認しましょう。
キャリアチェンジ犬飼育ボランティアの基本条件には、室内で飼育できること、留守は4時間以内、主な飼育者の年齢が65歳以下(15年程度の飼育を前提)、毎日の運動(散歩の目安は1日1時間以上)などが挙げられています。譲渡が決まると、月額1,000円のマンスリー賛助会員への入会も求められます。
引退犬飼育ボランティアの条件は?
日本盲導犬協会の案内(2026年9月確認)では、主に次のような条件が示されています。訓練センターごとに対象地域が決まっています。
- 訓練センターの近くに住み、移動手段として車を持っている(通院や協会行事のため)。
- 室内で飼育できる。大型犬を飼育できる(集合住宅は管理者の同意がある)。
- 留守にする時間が少ない。申込時の確認事項では、2時間以上家を空けることがないこと。単身世帯は不可。
- フード、消耗品、医療費などに月々10,000〜15,000円程度を負担できる。重い病気の検査・治療費をお願いする場合もある。
- 犬種や性別は選べない。高齢のため、健康上の問題を抱えている場合がある。
申し込んでから、どのくらい待つ?
決まった期間はありません。同協会は、引退犬は常に訓練センターで待機しているわけではなく、申し込み後すぐに委託する場合もあれば、数年待つ場合もあると案内しています。登録順とは限らず、申し込んでも必ず委託されるとは限りません。
- 申込フォームまたは郵送で申し込む。
- 協会から電話で詳しい状況を聞き取り、待機者登録の可否が判断される。
- 条件が合えば、訓練センターの説明会に参加する。
- 2週間から1か月程度、自宅でトライアルとして暮らす。
- 問題がなければ飼育委託契約を結ぶ。
日本盲導犬協会以外にも、窓口はある?
あります。厚生労働省の「盲導犬の指定法人・訓練施設一覧」(令和8年4月現在)には、日本盲導犬協会を含む11の法人が掲載されています。引退犬の受け入れの有無や条件は団体ごとに異なるため、お住まいの地域の団体に直接確認してください。なお、厚生労働省によると、令和8年4月現在の盲導犬の実働頭数は全国で744頭です。
協会の募集案内では、何を確かめる?
- 現在の募集の有無、対象地域、家族や住まいの条件。
- 日々の世話、留守番、通院や介護を担えるか。
- 選考、面会、引き渡し、費用、迎えたあとの相談方法。
- 譲渡なのか、飼育の委託なのか。第三者への譲渡や転居時の連絡などの約束事。
よくある質問
Q. 訓練を受けた犬なら、しつけは必要ありませんか? A. そうとは限りません。日本盲導犬協会は、早い段階でキャリアチェンジとなった犬は十分に訓練されていないことを理解してほしいと案内しています。引退犬も高齢で、健康上の問題を抱えている場合があります。
Q. 引退盲導犬と暮らすのに、費用はかかりますか? A. かかります。日本盲導犬協会の引退犬飼育ボランティアでは、フード・消耗品・医療費などに月々10,000〜15,000円程度の負担ができることが条件の一つです。団体によって異なるため、申し込み前に確認しましょう。
このページは制度を知るための記事で、引退盲導犬の募集情報ではありません。募集状況や待機期間を本サイトが保証するものではありません。条件は各団体の最新の案内を確認してください。
参考にした公式情報・資料
上記更新日に確認。一般的な準備の案内として編集しています。個別の診療・手続きは獣医師や公式窓口にご確認ください。
- 日本盲導犬協会|盲導犬の一生 ↗
- 日本盲導犬協会|ボランティアで支援する ↗
- 日本盲導犬協会|引退犬飼育ボランティア ↗
- 日本盲導犬協会|キャリアチェンジ犬飼育ボランティア ↗
- 厚生労働省|盲導犬の指定法人・訓練施設一覧(令和8年4月現在) ↗
- 厚生労働省|身体障害者補助犬実働頭数(都道府県別・令和8年4月現在) ↗
読むことから、迎える準備へ。
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